土間の要求性能を明確にする
土間は大きく費用に関わる部分です。
オーバーパフォーマンスな設計で厚い土間になることを防ぎ、適正な仕様で施工できるかがポイントになります。
使用目的で土間を分けて考える
工場の土間部分は使用目的によって性能(厚みや素材)に差をつけることで、品質・耐久性・コストにメリットを出すことができます。
大きく分けると下表のように3区分に分けることができます。計画段階からそれぞれの土間区分に必要とされる耐荷重や耐磨耗の性能(要求性能という)を明確にし、知識を持った設計事務所に相談することが大事です。ここを明確にしなければ、全ての部分の土間が必要以上に厚くなるなど、高コストな設計になる場合や、必要性能を満足できず、後々に改修が必要になるなどの問題が発生する場合があります。
生産機械部分 | 重量運搬部分 | 軽量作業部分 | |
使用イメージ | |||
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説明 | プレス機やマシニングセンタ、各種加工機などの重量を有するマシン部分の土間です。重量に耐えられる厚みにするのはもちろん、精度が求められる部分のため、品質を重視します。 | トラックやフォークリフトなどが通る部分です。耐荷重性に加え、磨耗に耐えられる素材にする必要があります。スチールファイバーを混ぜることで鉄筋コストが削減でき、耐摩耗性が出ます。 | ピッキング、梱包、組立など、主に人が作業をする部分です。 この部分は周辺よりも比較的薄い土間で耐えられます。この部分でコストダウンすることは一つのポイントです。 |